2024年9月20日
qolの低下

オーラルフレイルに注意!「食べる」ことから始まる健康な毎日

年齢を重ねるにつれて、私たちは様々な体の変化を経験します。その中でも口に関する悩みは、多くの人にとって身近な問題ではないでしょうか。実は、これらの悩みは、単なる老化ではなく、健康状態を大きく左右する可能性があるのです。特に、お口のささいな衰え「オーラルフレイル」は気づきにくいため、注意が必要です。

今回はオーラルフレイルについてご紹介します。

 

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイル負の連鎖

オーラルフレイルとは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。口の機能が低下することで、食べることや話すことが困難になり、ひいては全身の機能低下へとつながる可能性があります。

 

オーラルフレイルの特徴

以下の項目に、心当たりはありませんか?これらの症状は、見落とすことが多いのが特徴です。

  • むせる、食べこぼすことが増えた
  • 食欲がない
  • 柔らかい食べ物を食べることが増えた
  • 下が回りにくい、喋りづらい
  • 口臭が気になる
  • 歯が少ない

 

オーラルフレイルがもたらす影響

qolの低下

栄養不足

噛む力が弱まり、十分な栄養を摂ることができなくなる。

 

誤嚥性肺炎

誤って食べ物を気道に詰まらせてしまい、肺炎を起こすリスクが高まる。

 

社会とのつながりの希薄化

食事を楽しむことができなくなったり、会話が困難になったりすることで、人と会う機会が減り、孤独感を感じるようになる。

 

寝たきりや介護が必要になる

全身の機能が低下し、寝たきりや介護が必要になる可能性が高まる。

 

オーラルフレイルを防ぐために

  • 正しい歯磨き方法で、食べたら歯を磨きましょう
  • 定期的に歯科医院を受診し、歯のクリーニングや口腔内のチェックを受けましょう
  • 入れ歯を使用している方は、毎日清掃し、定期的に歯科医院で調整してもらいましょう
  • さまざまな栄養をバランス良く摂取しましょう
  • 口を大きく開けたり、舌を動かしたりする体操を行い、お口の筋肉を鍛えましょう

パタカラ体操

 

以下に、さまざまな口腔体操が紹介されていますので、参考にしてみてください。

日本歯科医師会 日歯8020テレビ「口腔体操でオーラルフレイル予防」

https://www.jda.or.jp/tv/97.html

 

まとめ

今回はオーラルフレイルについてご紹介しました。

オーラルフレイルは、早期発見・早期治療が大切です。些細な症状でも、気になることがあれば、早めに歯科医に相談しましょう。健康寿命を延ばし、いつまでも元気に過ごせるように、今から口腔ケアを始めましょう。

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